スワロフスキーAT/ST Balance 実機レポート紹介

発売から人気のスワロフスキー コンパクトスコープ『ATC/STC 17-40x56』をベースに、スワロフスキー独自開発の防振機能を搭載したフィールドスコープが登場。
このページではフィールドスコープの新機軸である『AT/ST Balance』を紹介する。
防振機能『SWARO BALANCE』とスワロフスキーのハイクオリティの融合
『AT/ST Balance』の最大の特徴はフィールドスコープに防振機能を搭載したことだ。
防振機能というと双眼鏡に搭載されるが、あえてフィールドスコープに搭載したのは『スコープを手持ちで観察する』というスワロフスキーのアプローチがあるからだ。
実際、ATC、STCもそのアプローチにで作られているが、これは三脚を必要とする従来のフィールドスコープの運用から重量を取り除き、より軽快に高倍率での観察を楽しんでもらいたいという考えのものだ。
とはいえどうしてもスコープを手持ちで持つと、片目で見ていることもあり手ブレや視界の不安定さが生まれてしまう。その問題を克服するためにスワロフスキーは防振機能をスコープに内蔵したのだ。
ST Balance 14-35x50 + VPA2を使用した手持ちでの動画撮影で検証してみた。
通常の防振機能のようなぬるっとした重さはなく、スッ、スッと動いてピタリと止まる防振性能がAT/ST Balanceには搭載されているのが解るだろう。
スマホでのコリメートなので画質などは現物に比べて劣るところはあるので、肉眼で観察する視界はこれ以上のものとなるわけである。
この防振性能を実現しているのがスワロフスキー独自開発の『SWARO BALANCE』というシステムだ。毎秒1000回以上の計測でレンズ位置を連続的に調整。極めて低遅延なスタビライゼーションを実現している。
その様子を撮影した動画がこれである。
対物レンズの奥にあるレンズが揺れに合わせて中心を取る動きをしているのが見える。
これによりスワロフスキー初の防振機能でありながら、高いレベルでの防振性を実現しているのだ。
従来の三脚を使用した観察ではなく、手持ちでのより自由度の高い観察を提案するには十分なスコープに仕上がっている。
さらに『SWARO VISION』も搭載しているので、フィールドフラットナーレンズによって視界の端まで綺麗にピントが合い、防振機能を使っているからといって画質の低下がないあたりは流石スワロフスキーといったところだ。
高倍率を楽しむアングルと、機動性を重視したストレート
『AT/ST Balance』には従来のスコープのようにアングルタイプとストレートタイプが存在する。
今回、アングルタイプとストレートタイプでは倍率が異なり、これにより全く防振機能を持った中で別の見え味を持ったスコープになっている。

サイズ感はどちらも同様だ。
手前のアングルタイプが
AT BALANCE 18-45x65
2026年1月21日発売予定
その特徴は高倍率であり、アングルという形状なので高所にたいして楽な観察が行える。もちろん、手持ちであればその点は関係なくなるのだが、こちらは三脚に乗せて生い茂った木々にとまる野鳥や、天体といった見上げる場面で安定した観察が行えるのが強みだ。
ストレートに比べて高倍率、大口径という点からも従来の三脚を使用した観察で楽しむという面が強いかもしれない。

とはいえコンパクトなので、三脚に乗せるとこれくらいのサイズである。小型三脚で楽しむのも十分ありだ。
次にストレートタイプだ。
ST BALANCE 14-35x50
2026年1月21日発売
こちらは手持ち観察というアプローチにより近い設計となっており、アングルタイプに比べ170g軽量となっている。
手のひらに収まるサイズ感に、視界とレンズの向く先が直線であるストレートタイプなので、さながら海賊の持つ単眼鏡のような手で持ってあちこちに向けての観察ができるのだ。
スマートフォンでの撮影もこちらの方がより直観的に収められるので向いているだろう。
レンズ保護、バッテリー管理などフィールドでの使用を考えた各種システム
防振機能を搭載ということで気になるのはその堅牢さだ。本体には耐久性に優れたアルミニウム製のハウジングを採用。
『SWARO BALANCE』により可動するレンズは「ロックモード」があり、電源オフ時には自動的に安全位置で固定されるので、持ち運びの際に可動するレンズがダメージを受けることはない。
また、バッテリー管理においても操作がない状態で5分経過すると自動的にスタンバイモードへと移行。本体を動かすだけで即座に復帰するので観察の流れも断ち切られることない。
バッテリーと電源スイッチは本体下部に。また観察用のキャリーストラップも付属する。
まとめ
以上が『AT/ST Balance』の実機レポートだ。
フィールドでの使用は発売以降に行う予定なのでそちらをお待ちいただきたい。
フィールドスコープに防振機能という新機軸のスコープだが、新たな流れになるかは発売を楽しみにしたいところだ。
すでに予約も好評で、初回入荷分がどれほど入るかもわからないというのが正直なところなので、確実に入手したい方はお早目の予約をおススメする。
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AT BALANCE 18-45x65
ST BALANCE 14-35x50